一人で勉強できるだろうか、大丈夫だろうかと心配している自分がいる。

大丈夫だろうか、自分ひとりの力で全部解けるだろうかと心配している気配がある。 あの問題が解けない、今日の授業でわからなかったところがあるといった明確な事態が発生しているわけではない。 それほど形のはっきりした不安ではない、もっと、ぼうっとした自信の無さが、ひそかに生まれてしまっている。

その結果、自分の机に向かうのがダメ、イヤ、といった立入禁止のようなものを自分で作ってしまう傾向にある。

このような姿勢が胸の中に生まれたのは、何か特別なことが発生したためというのではない。 日々の暮らしの中で、全部正解できなかった、答を聞けばわかっていたのに思い出せなかった、友達の方が早く解く、といった体験が積み重なって、いつしか不安の領域を生み出しているのではないだろうか。

お母さんが、「勉強しなさい。」と言ってくるのも、しないといけないというのもわかっていて、動き出せない子供たちがいる。 塾は「あそこに行ったら、出来る気がする。」と思えるところでありたい。